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乙女のみなさま、こんにちは。
男優だけで結成されている劇団スタジオライフさんが、あの「オペラ座の怪人」で語られなかった物語を日本初舞台化されました!舞台装置、照明に一流の技術者を揃え、細部にまでこだわった作品となっています。人間の肉体が奏でる世界観を見て感動をもらいましょう!!
2010年、ロンドン演劇界では数々の伝説が生まれた。
とりわけ話題をよんだのは25周年記念の新演出による『レ・ミゼラブル』イギリス全国ツアーだろう。
その伝説を支えたのは舞台美術デザイナーのマット・キンリー。
デザイナーという役まわりは普段はなかなか注目されることがない、しかしこの人は違う。
独特の世界を作り出し、ロンドン中そして世界中に凄まじいセンセーションを巻き起こしたのだ。
2011年6月、そのマット・キンリーのデザインが劇団スタジオライフ渾身の作
『PHANTOM THE UNTOLD STORY 語られざれし物語』で日本初上陸する。
◆スタジオライフ公演『PHANTOM THE UNTOLD STORY 語られざれし物語』公演概要◆

<原作> スーザン・ケイ
<脚本・演出> 倉田淳

<出演>
               sort       destin
エリック …………   山本 芳樹     林 勇輔
マドレーヌ ………… 青木 隆敏    及川 健

曽世 海司、篠田 仁志、牧島 進一、大沼 亮吉、関戸 博一、松本 慎也、冨士 亮太、緒方 和也、
神野 明人、原田 洋二郎、堀川 剛史、鈴木 智久、平居 正行、深山 洋貴、倉本 徹、山ア 康一、
笠原 浩夫、藤原 啓児

※sort(ソール)チーム と destin(デステェン)チームのダブルキャストになります。
※出演者全員がsortチーム・destinチーム共に出演したします。
※出演者は都合により変更になる場合があります。予めご了承下さい。



◆『PHANTOM THE UNTOLD STORY 語られざれし物語』への想い◆

この壮大な物語を前にした時、人間の深淵を感ぜずにはいられない。壮絶な、これ以上の絶望はないと言うほどの絶望から、微かな、消えてしまいそうな手がかりを頼りに希望を紡いでゆく。しかし運命は容赦なく、薄絹のように積み上げた希望の上に重い石を被せ傷つけ切り裂いてゆく。その度に新たな絶望に打ちひしがれながらも、それでも僅かに残った薄絹をまた丁寧に重ねてゆく。それが生きるということなのだろう。この物語はそう語っていると思う。


主人公エリックの授かってしまった絶望――――それは醜く恐ろしい容姿ゆえに、愛とは無縁の状況に置かれてしまう宿命だ。この世に生を受けた瞬間から、その醜く恐ろしい容姿ゆえ母親に拒絶されるという、凄絶な人生のスタートを余儀なくされたエリック。自我の目覚めを迎える頃には、愛を諦めて生きてゆこうとする。しかし愛は拒絶しきれるものではなく、他からも自己の内側からも、絶え間なく心の呼び鈴を鳴らしつづけるのだ。その微かな遠慮がちに響く声と、理性で折り合いをつける術を習得してゆくエリック。しばらくは平安を保っているが、壮年期になり激しい熱情に駆られる。それこそ彼の一生分の愛が堰を切ったように溢れだす。醜く恐ろしい容姿と引き換えのように彼に与えられた天才的頭脳、建築家としての才能を遺憾なく発揮できる状況を掴んだ彼はパリのオペラ座の構築に取り掛かる。その完成したオペラ座で出逢ってしまったクリスティーヌが恋の相手だ。この部分の恋の物語は、ミュージカル「オペラ座の怪人」も表わされているが、この物語「ファントム」の素晴らしさは、愛の結晶を未来へと繋いでいることだ。そして、クリスティーヌのキスが、彼の全人生へのキスであることを慈愛に満ちた優しさで著していることだと思う。母親に一度もキスをされなかった子供――――エリックが初めて受けるキスなのだ。そのキスの刹那に、生まれおちた瞬間からの絶望が昇華されてゆく。なんともドラマティックで切ない。そして薄氷を踏むように生きてきた彼の人生に、人間の深淵を思うのだ。


心を鷲づかみにされる物語に出逢うと、芝居作りを生業としている者として、舞台上に追体験させていただかずにはいられないという抑えきれない熱情に駆られてどうしようもなくなる。「ファントム」の物語に出逢って15年ほどになるだろうか・・・・。舞台にエリックの人生を乗せたいという熱情は、この物語に出逢った時から、絶えず心の中で疼き続けていた。しかし、物語のあまりの壮大さ、深さに恐れをなし、湧き上がる熱情と現実との相克に苛められるだけの日々を余儀なくされていたのだ。正直に言えば、怖くて踏み出せずにいる自分がいたのだ。私事で恐縮だが、昨年スタジオライフは創立25周年を迎えさせていただいた。今年、次なる一歩を踏み出す時に、新しい未来を拓くために、是非、15年間、置き去りにしてきた想いに挑戦させていただきたいと思ったのだ。単に物語をなぞるだけのダイジェスト版にはしたくない。エリックの人生に失礼の無いよう歩み寄り、彼の魂の真髄に触れてゆきたい。その覚悟で、舞台化に臨ませていただきたいと切望している。


劇団スタジオライフ 脚本・演出: 倉田 淳

【トークショー出演者】
・6月14日(火)19:00開演destinチーム★ 及川健 緒方和也 ほか
・6月15日(水)19:00開演sortチーム★ 青木隆敏 関戸博一 ほか
・6月16日(木)19:00開演destinチーム★ 林勇輔  牧島進一 ほか
・6月21日(火)13:00開演sortチーム★ 山本芳樹  堀川剛史 ほか
・6月22日(水)13:00開演destinチーム★ 笠原浩夫  松本慎也 ほか
・6月23日(木)13:00開演sortチーム★ 曽世海司  松本慎也 ほか

※他の出演者は決まり次第、順次劇団スタジオライフ公式ホームページ等に掲載いたします。
【チャリティー募金イベント「握手会」】
下記3公演の終演後ロビーにてチャリティー募金イベント「握手会」を開催いたします。

・6月14日(火)14:00開演sortチーム
・6月15日(水)14:00開演destinチーム
・6月16日(木)14:00開演sortチーム

※「握手会」は東北地方太平洋沖地震への義援金、チャリティーを目的としたイベントとなり、
募金の全てを復興支援のため被災地へ寄付いたします
※「握手会」の詳細及び参加出演者は決まり次第、順次劇団スタジオライフ公式ホームページ等に
掲載いたします。
[舞台装置、映像デザイナー] マット・キンリー
ロンドンMontley Theatre Design Courseでデザインを学ぶ。以来、ロンドン・ナショナル・シアターで
40作品以上もの作品を手がけた。その後、商業演劇のデザインチームの一員として、
『マイ・フェア・レディー』(UK、USツアー)、『レ・ミゼラブル』(ブロードウェイ、オランダ)、
『エクウス』(ウェストエンド)、『メアリー・ポピンズ』(UK、US、オーストラリア、オランダツアー)に携わる。
2010年、『レ・ミゼラブル』25周年記念の新演出版の舞台装置、映像デザイナーに抜擢され活躍中。
詳細は劇団スタジオライフ公式サイトをご覧ください・・・
http://www.studio-life.com/stage/phantom/index.html