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綱川博之さんインタビュー
■『緋色の欠片』について

――今回の『緋色の欠片』でアインを演じられた感想は?

最初に台本を渡された時に、これがいわゆる「乙女ゲー」に属するものだったので、自分が乙女ゲーに出ていいものなのか、僕が受け入れてもらえるのかと少し不安に思いましたね。
キャラクターがどうこうということではなくて、ジャンルとして自分が出ていいのかなと。
ゲームといっても、乙女ゲーは全く分からなかったので……。



――今作ではキャラソンも担当されていますよね。
そうですね。収録に入った時、実はすごく難しくて。
普通の歌ではなくてキャラソンなので、キャラクターの特徴を残したまま、キャラクターの状態で歌うという点を意識するのが大変でした。練習やキー合わせの段階で、「ちょっとキャラクターから外れてしまっているので変えてください」とか「その状態でノリ良く歌ってください」とか言われるんですよ。苦労しましたね。


――アインは渋めの役でしたが、今後やってみたいキャラクターや役は?
やってみたいということであれば、そうですね……2枚目役がやってみたいかな。
例えば、今までは声質の関係で「敵役」とか「ボス役」とか「兵士」とか、そういったのが多かったんですよ。ゲームで言えば「味方」とか「仲間」になるキャラクターではないんですね。
毎回「倒される」役なんですよ。なので、味方になって頑張りたい(笑)。

■声優というお仕事

――収録の前に自分でしておくことはあるんですか?

台本を渡されるのが、早くて2?3週間前、ギリギリだと当日現場で指示されたり追加されたりなんです。

『緋色の欠片』は、収録の2週間程前に台本を頂きましたが、とにかく台本が分厚いんですよ!
ほんとにタウンページの6、7冊分くらい。
まず読むのが大変で、自分がどこに出ているのか意識しながら 4 日間くらいかけて読み込んで、そこからようやく、自分のセリフを抜き出して誰と会話をしているのか書き出したりします。

なので、結構余裕をもって準備ができるようにして頂いたんですが、収録前はギリギリだった記憶がありますね。

――台本を読むこと自体が大変なんですね。ストーリーは全部頭に入れておくんですか?
全部のストーリーというよりは、シーン、シーンですね。
大まかな流れだけ頭に入れておいて、あとはシーンごとに覚えていきます。
「今このシーンであれば、自分はこういう立場なので、誰と会話するときはこう演じる」という感じですね。ただ、ゲームの場合、状況や選択肢によっては敵だったのに急に仲間になったり、仲間だったのに敵になったり、といったこともするわけですよ。
ある種、パラレルワールドとでも言うのでしょうか。
そうすると当然、仲間の時と敵の時とではちょっと演技も違うんですよね。
皆さんよくやっていらっしゃるなと(笑)。


――今までに思い出深いエピソードはありますか?
失敗談になってしまうのですが、あるセリフがどうしても言えないことがあって。
キーワードがあったんですが、それがどうも言いにくかったんです。
マイクを外した練習の時には全然大丈夫なのに、ブースに入ってマイク前に立つと急に言えなくなるんですよ(笑)。

それで、10回くらい NG も出してしまって。
結局は「セリフを変えましょう」ということになり、ニュアンスを変えないように言葉を変えてもらいました。「何でマイクを通すと言えないんだろう?」ということで、自分の中で思い出深いです。


――役を演じるにあたって気をつけている点はありますか?
役としてのポジション、どのような立場であるのかを考えるようにしています。
子分なのにボスより目立ってはいけませんからね。
ただ、単純に、セリフが多いとノってきます(笑)。

――尊敬する、もしくは目指している声優さん・俳優さんがいれれば教えてください。
声優を職業としてやっている方は、皆さん尊敬しています。
僕の場合は、小さい頃からアニメが好きでとか、声優が好きでとかいうことではないので、誰々さんが好きで、誰々さんに会いたくて……とかいうような気持ちはあまりなくて。